NPO法人精神疾患死後脳・DNAバンク運営委員会 - 研究事業

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研究事業

 

 

■ 研究組織機構図


■ 現在の保存状況

研究室には大型と小型ディープフリーザーが設置され、温度監視システムにより1日3回フリーザーの温度がスタッフにメール送信され、緊急故障時には警報メールが送信され、アラームと液体二酸化炭素ガスボンベが自動的に作動するようになっています。半球は−80℃凍結、半球はホルマリン固定により保存しています。

剖検数

53例(患者脳50例、健常者脳3例)

 実際バンク保存しているのは51例

・ 統合失調症  32例
・ 双極性障害 7例
・ 精神遅滞 1例
・ 認知症 2例
・ ステロイド精神病 1例
・ ハンチントン 1例
・ パーキンソン病 2例
・ アルコール依存 1例
・ 身体表現性障害 1例
・ 健常脳 3例

保存51例の内、

・ 全脳固定 9例

・ 半球固定半球凍結 42例

 2例は病理部保存(脳膿瘍1例、長期間人工呼吸器装着1例)




ホルマリン固定保存

一個ずつ専用のバケツで保存されている

ディープフリーザー1(−80℃保存)

 


ホルマリン保管庫とディープフリーザーは常時施錠され、その鍵は暗証番号付の鍵入れに保管している




■ 死後脳試料の共同保管管理者

福島県立医科大学医学部 病理病態診断学講座 教授   橋 本  優 子

       死体解剖資格  1996/09/2
       日本病理学会認定 病理専門医 1997/07/28

 


■ 死後脳の保管場所

福島県立医大医学部神経精神医学講座 組織研究・組織保管室

福島県立医科大学会津医療センター 実験室

 


■ 死後脳試料の神経病理学的検索

東京都健康長寿医療センター神経内科・バイオリソースセンター・神経病理(高齢者ブレインバンク)部長 村山繁雄先生に委託している

 


■ 試料提供について

当ブレインバンクでは保存試料の提供も事業として行なっています。提出いただいた研究計画を運営委員会で審議した後、提供の有無が決定されます。以下の施設に試料を提供した実績があります。

共同研究施設
福島県立医大医学部神経精神医学講座および学内、会津医療センター、解剖組織学講座、基礎病理学講座、生体情報伝達研究所生体物質研究部門、病理病態診断学講座。学外、滋賀医科大学法医学教室、浜松医科大学分子解剖研究部門、徳島大学医学部神経内科、新潟大学脳研究所、東北大学大学院医学系研究科精神神経生物学分野、徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部法医学分野、東北大学大学院薬学研究科、国立病院機構鳥取医療センター、大阪大学大学院医学系研究科情報統合医学講座精神医学教室、九州大学大学院薬学研究院生体分析化学分野、理化学研究所、公益財団法人がん研究会がん研究所、東京都健康長寿医療センター、秋田大学生体情報研究センター、熊本大学大学院生命科学研究部総合医薬科学部門創薬科学講座薬学微生物学分野、徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部精神医学分野、生理学研究所、東京大学医学部附属病院精神神経科、大阪大学大学院薬学研究科神経病理学分野、大阪大学大学院連合小児発達学研究科・医学系研究科、東京大学、国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター


■ DNAバンクについて

DNAバンクでは精神疾患患者さんの血液サンプルの収集、DNAの抽出、保存、解析を行っています。研究内容としては疾患関連遺伝子に関する共同研究への参加のほか、精神科薬物療法における反応性・副作用発現との関連を調べる薬理遺伝学的研究を行っています。薬理遺伝学とは、遺伝的素因による薬理作用の相違を研究対象とする学問であり、薬物療法によりもたらされる治療効果や副作用などと遺伝的要因の関連について調べています。これまでDNAバンクでは下記のような研究を行ってきました。

@ 統合失調症における非定型抗精神病薬の治療反応性とドパミン、セロトニン関連遺伝子
 (DRD2 Taq1A遺伝子多型、DRD2 -141C Ins/Del遺伝子多型、COMT遺伝子多型、5HT2AR T102C遺伝子多型など)
A 統合失調症の薬物療法における副作用発現に関する薬理遺伝学的研究(メタ解析)
 (DRD2 Taq1A遺伝子多型、DRD2 -141C Ins/Del遺伝子多型、BDNF Val66Met遺伝子多型)

この薬理遺伝学的研究では,高速液体クロマトグラフィー(HPLC)法を用いた血漿モノアミン代謝産物濃度測定も合わせて行い、ドパミンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質の動態との関連を調べる研究を行っています。


■ DNAバンク登録者数

402名 (平成29年5月現在)


■ DNAバンク 累積登録者(検体)数


■ DNAバンクの保存状態の写真

■ 論文

(英文論文)

  1. Hino M, Kunii Y, Matsumoto J, Wada A, Nagaoka A, Niwa S, Takahashi H, Kakita A, Akatsu H, Hashizume Y, Yamamoto S, Yabe H. Decreased VEGFR2 expression and increased phosphorylated Akt1 in the prefrontal cortex of individuals with schizophrenia. J Psychiatr Res. 2016;82:100-8.

  2. Miura I, Zhang JP, Hagi K, Lencz T, Kane JM, Yabe H, Malhotra AK, Correll CU. Variants in the DRD2 locus and antipsychotic-related prolactin levels: A meta-analysis. Psychoneuroendocrinology. 2016;72:1-10.

  3. Wada A, Kunii Y, Matsumoto J, Hino M, Nagaoka A, Niwa S, Yabe H. Decreased calcineurin immunoreactivity in the postmortem brain of a patient with schizophrenia who had been prescribed the calcineurin inhibitor, tacrolimus, for leukemia. Neuropsychiatr Dis Treat. 2016;12:1645-50.
  4. Wada A, Kunii Y, Matsumoto J, Hino M, Yang Q, Niwa SI, Yabe H. Prominent increased calcineurin immunoreactivity in the superior temporal gyrus in schizophrenia: A postmortem study. Psychiatry Res. 2016;247:79-83.

  5. Hirayama-Kurogi M, Takizawa Y, Kunii Y, Matsumoto J, Wada A, Hino M, Akatsu H, Hashizume Y, Yamamoto S, Kondo T, Ito S, Tachikawa M, Niwa SI, Yabe H, Terasaki T, Setou M, Ohtsuki S. Downregulation of GNA13-ERK network in prefrontal cortex of schizophrenia brain identified by combined focused and targeted quantitative proteomics. J Proteomics 2017;158:31-42.

  6. Matsumoto J, Nakanishi H, Kunii Y, Sugiura Y, Yuki D, Wada A, Hino M, Niwa SI, Kondo T, Waki M, Hayasaka T, Masaki N, Akatsu H, Hashizume Y, Yamamoto S, Sato S, Sasaki T, Setou M, Yabe H. Decreased 16:0/20:4-phosphatidylinositol level in the post-mortem prefrontal cortex of elderly patients with schizophrenia. Sci Rep 2017;7:45050.

以前の研究事業(論文発表)はこちら

■ 邦文抄録

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■ 学会発表

(国際学会)

  1. Itaru Miura, Yasuto Kunii, Mizuki Hino, Hiroshi Hoshino, Junya Matsumoto, Keiko Kanno-Nozaki, Sho Horikoshi, Haruka Kaneko, Miki Bundo, Kazuya Iwamoto, Hirooki Yabe. Association of DNA Methylation of Taq1A in the DRD2 with Response to Aripiprazole in acute schizophrenia. 30th CINP World Congress of Neuropsychopharmacology, Seoul, 2016/7/4.
  2. Yasuto Kunii, Mizuki Hino, Junya Matsumoto, Akira Wada, Atsuko Nagaoka, Shin-ichi Niwa , Yuichi Yokoyama , Hiroyuki Nawa, Hitoshi Takahashi, Akiyoshi Kakita, Hiroyasu Akatsu, Yoshio Hashizume, Sakon Yamamoto, Hirooki Yabe; Alternations of DARPP-32 and Calcineurin protein expressions in the prefrontal cortex and nucleus accumbens of schizophrenia and bipolar disorder and genetic associations with their expressions. 46th Society for Neuroscience Annual Meeting,SanDiego,CA,USA,2016/11/15

(国内学会)

  1. 長岡敦子 國井泰人 松本純弥 日野瑞城 宮川哲平 飯田聡 山崎繁 矢部博興:幻聴体験の分子メカニズムを考える−抗EGFR抗体、抗VEGF抗体の投与後に一過性の対話性幻聴を呈した一例.第38回 日本生物学的精神医学会,福岡,2016/9/9
  2. 國井泰人:若手研究者育成プログラム・プログレスレポート, 精神疾患死後脳を用いたジェネティックニューロパソロジーの展開. 第38回 日本生物学的精神医学会,福岡,2016/9/9
  3. 長岡敦子 國井泰人 松本純弥 和田明 日野瑞城 丹羽真一 那波宏之 高橋均 柿田明美 赤津裕康 橋詰良夫 山本左近 尾関祐二 矢部博興;死後脳内において高頻度にコピー数多型(CNV)が観察された統合失調症3症例の臨床的特徴について. 第12回日本統合失調症学会,鳥取,2017/3/25

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